【シェフの独り言91】バケーション

コラム「シェフの独り言」の読者の皆様、毎日暑いですね。
暑中お見舞い申し上げます。

学生さんは夏休みに入り、一週間ほど過ぎましたね。お勤めの方は交替でお休みを取られる会社さんやお盆に取られる方もおられるでしょう。

僕達は最近海外の友人を訪ねるか、または一緒にどこかの国で待ち合わせをして旅行をします。(僕たちの共通の趣味が旅行なので)

IMG_2186自分たちでスケジュールを組んでいるので、予定が実行されないなんてことはしょっちゅうです。
最近面白かったのは カナダに住む友人とフラメンコを見ようと計画。
席が近い方がいいのですが、一緒に4人分取ってしまうと金額が張ります。しかし同時に取る方法があったんですよ。
友人とskypeをつなげておいて、別のiPadでフラメンコステージのサイトを開き、カナダと日本で同時に隣同士の席を予約。前列の予約が無事に取れました!
遠く離れた距離も近くに感じた瞬間でした。

またパリの宿での出来事ですが、夜のシャワーは問題なくお湯が出ましたが、朝6時に浴びるシャワーは水だったのでフロントに水しか出ないと申し出ました。
今日は直せないので明日には必ずと言う事で我慢。その日の夕方フロントにいる別のお兄さんに「明日は温かいシャワーがでるよね?」と言うと「もちろんだ」とのこと。
4人はほっとして夜の街に出かけましたが、翌朝やはり水しか出ない(笑)
カナダ人の友人(見かけは日本人)は怒る怒る。

僕たちはヨーロッパの特にフランスやスペイン・イタリアなど比較的暖かい所の水事情は心得てるので、やっぱりだなという気分ですが、北米・アメリカ・カナダのほとんどは、ホテルといえばプールがあって、水はふんだんに使えて、なんていう資源豊かな国なんですね。
セントラルヒーティングはバッチリだし、家にいれば冬でも半袖短パンでいられます。
そんな国からですからシャワーのお湯が出ないのはありえない事なんでしょうね。

フロントのお兄さんに「夜は大丈夫で、なぜ朝出ないの?」とクレームをいれると、ボイラーのスイッチを入れるのが遅いのが原因なようです。
他の旅行客は夏は夜を目いっぱい楽しむからバケーションの間は起きるのがお昼近くなんですよね。
早起きして朝の街を散歩したり、朝ご飯を食べに出かけたりしてるのは、うちの部屋ぐらいだそうです。
「今度、勤勉な早起きの日本人が来たら、スイッチを早く入れる」とフロントのお兄さんは笑ってくれました。

モントリオールでは、お迎えをしてくれた旅行会社のガイドの方と情報交換をかねてお昼をご一緒しました。以前僕がカナダで働いていたことを彼に伝えると、東側のカナダは当時フランス語しか話さない方も多く、僕に「何か国語を話すのか?」と聞いてきたのですが、僕は「日本語、多少の英語と栃木弁くらいかなぁ。」彼は「えっ栃木?どこ?宇都宮?えっグリーンタウン。えっお菓子屋さんて坂の上のー?」どうして知ってるか訪ねると実は実家の前だったそうです。世の中狭い!
出来すぎてるけど ほんとに合ったお話しです。 
 
バケーションは人種の違う人たちとも触れ合えるし、視野が広がるので若い人たちにはオススメですよ。
でも日本よりずっと犯罪は多いので気をつけてくださいね。Have a lots of fun.